のんびりいこう・ウラブログ

子育て以外のモロモロの事や、日々思うことなど、「のんびりいこう」ではちょっと書ききれない気持ちなどの記録

仕事の話

去年、いよいよ本格的に夢に向かって動こう!と決心して転職・入職した介護施設。

本当は、現場で働きたくて育休中に初任者研修を受けていたのですが、すったもんだの挙句、結局事務職員のまま1年が過ぎました。

この1年、介護業界で働いてみて本当に色々勉強になりました。将来の夢の事を考えたら、かえって事務職でよかったのかも、とも思います。

この業界に実際に入ってみて思たこと。本当にお給料と仕事内容が釣り合ってない!ということ。みなさん、それぞれレベルに差はあれど、激務をこなしてらっしゃいます。私が今までいたどの職種よりも。それも、内容は生身の人間のお世話です。体の不自由な方、認知があって大変な方々の生活のお世話ですから、命を預かっているのと同じです。それも24時間!!本当にすごいと思います。頭が下がります。

 

その中で、特に私が尊敬している二人の女性がいます。二人とも年齢は私より下。

一人は、相談員という職種で主に、施設に入居者を連れてくるという営業的な仕事がメインの方。もう一人は、介護主任という、いわば介護職のトップです。

 

相談員の仕事は、本来は対外的なことが多いのですが、その女性はもともとは現場が好き、というだけあって、入居者の方のお世話もよくなさっています。(そのことについて色々問題がある、という声もあったりはするのですが・・・)この方の仕事の仕方はとにかく「優しい」です。相談員の場合、ご家族と関わることも多いのですが、家族の方の中には色々問題を抱えている方もいます。そういう方の話をじっくりじっくりとにかくよく聞いてあげてます。すごく忙しいのに!!彼女に話を聞いてもらっているうちに泣き出してしまう方もいらっしゃいます。でも、そうやって今まで誰にも打ち明けられずに苦しんでいた心の重りを彼女に吐き出すことで少し楽になって帰宅していくご家族も。入居者に対しても同じ。不満があって不穏になってしまっている方の話をとにかく否定せず「そうだね、そうだね」と聞いてあげる。入居者の中には「家に帰りたい!」ということで騒ぐ方もいます。そういう人には「家族に頼んであげるよ」(

実際にはそんなことできないのですが・・・)と優しくなだめてとにかく気が済むまで、その方の望む答えを繰り返してあげます。まぁ、嘘はついてしまっていますが、多くの入居者はそれで安心することができます。

 

もう一人の介護主任は、「嘘はつかない」感じです。「帰りたい!」症候群の方には、正直に「家族の人が迎えに来ないと帰れないんだよ」と伝えるし、認知で妄想話をする方には「そうじゃないんだよ」と話す。ある意味では残酷です。でも、彼女の場合、その話し方がとても暖かいのです。傍から聞いていると、孫が祖父母に話している感じ。だからなのか、大抵の入居者は納得するのです。

 

スタイルは、全然違う二人です。

若い方なので、周囲には色々言う方もいます。

 

でも、二人の共通点。

 

入居者の方には「事務の人に話せば外に出してもらえるかも!」とやって来る方もいます。私は、現場に入りたかったこともあり、普段なかなか関われない方と接するチャンスと思ってお話を聞こうと思っているのですが、やはり認知の方の話を聞くのは慣れていないせいか、対応がヘタです。そうすると、その場にどちらかがいると助け船を出してくれます。それで、入居者の方が落ち着いてお部屋に戻っていくと、「すみませんでいた。あの方はこれこれこういう方で、こういう状態で・・・」とまるで自分の家族が迷惑をかけた、とでもいうかのように私に謝罪してくるのです。別に私は迷惑とは思っていないのですが、彼女たちからすると「忙しい事務の方の時間を取ってしまった」と感じるようです。すごいです。

彼女たちのおかげで、私も結構多くの入居者の方を知ることができました。

 

まだまだ、私は未熟者です。

でも、この1年でますます目標への思いは強くなりました。

 

 

これから1年半かけて、少々大きな金額を支払ってでも「社会福祉士」の資格を取ろう!と思えたのは今の施設で働く方々に会えたから!

まだまだ遠い道のりだけど、頑張ろう!!