のんびりいこう・ウラブログ

子育て以外のモロモロの事や、日々思うことなど、「のんびりいこう」ではちょっと書ききれない気持ちなどの記録

虐待・家庭内暴力への支援

本日、久々のスクーリングでした。

これまでのスクーリング内容は、「相談援助技術」がテーマで、自分をよく知ることの重要性や価値観とは何か、相談援助をするために自分が身につけなければならない事というような勉強でした。

相手を知るためには、その相手を理解する道具である自分自身とまず向き合わなければならないし、自分の価値観を直視するという普段は絶対にしない事をこれからは延々とし続けなければならないという、精神的にかなりしんどい勉強です。正直、自分を知ることがこれほど大変な作業だとは思っておらず、社会福祉士を目指すものとして気合が入りました。

 

これからの勉強は、それを土台にして実際に関わる問題についての勉強になります。

今日のテーマが「虐待・家庭内暴力」への支援。

先生が、実際に家庭支援センターや児童相談所に勤務経験のある方で、もう何度も「難しい」という言葉を発する事業でした。

普通に生活している感覚ではやっぱり、児童虐待となれば「加害者憎し!」となるし、「なんで周りはちゃんとその子を助けられないんだ!」と思います。家庭内暴力やDV問題だと、加害者を責めると同時に「なんでそんな人と一緒にいるんだ。逃げればいいじゃないか」と被害者にも問題があるように感じます。

多分、それは、そう感じて自分の中で問題を処理するのが一番簡単だから。

ソーシャルワーカーとしては、その価値観では誰も支援できないし誰も救えない。

加害者にも被害者にもそれぞれ抱える問題があることを理解して、それを決して責めることなく、問題は問題として受け入れて解決のためにどんな支援ができるかをそれぞれの相手と一緒に模索していかなければならないという勉強でした。

加害者を責めること、被害者にも問題があるじゃないかと責めることはとても簡単なこと。問題を責めるだけなら、何も理解する必要はないし、それは傍目からみれば「正義」に見えるから。

でも、それでは何も解決しない。何も変わらないし、誰も救う事も出来ない。

今日の勉強でより一層、自分を理解することの必要性を感じました。自分の価値観で「これが問題!これが悪い!」と断じて処理することが、実は自分を守る一番ラクな逃げ道であること、被害者の命の安全を一番に確保しつつ、同時に加害者の抱える問題にまで視点を向けてそれを理解し、加害者すらも受け入れて支援する価値観を持つことは自分にとってはとても困難だと理解できました。

先生も、「家庭内問題に赤の他人が入っていくのはとても難しい。時には被害を受けて危険があるということで保護している相手から恨まれたり攻撃されてしまうこともある。それでも、何よりも大切なのは、命の安全を確保すること。どんなことがあっても心身を傷つける暴力は許してはならないという価値観を持つこと。正解はない中で、何ができるかを模索し続けること」ということ、「本当に難しい」ということを何度も繰り返してました。

スクーリングも残すところ後4回。

頑張ろう!!