のんびりいこう・ウラブログ

子育て以外のモロモロの事や、日々思うことなど、「のんびりいこう」ではちょっと書ききれない気持ちなどの記録

日々勉強 高次脳機能障害

資格を取ったとはいえ、相談員としてだけでなく、福祉の仕事も素人です。

なので、研修で色んな部署を回らせていただけるというのはとてもありがたいことです。

ある部署のスタッフさんで、「あの方は障害者枠で入ったのよ。なので、あの方の仕事はできるだけ手出ししないであげてね」と紹介された方がいました。

見た目は全く普通なので、どういう「障害」を持っているのかわからず、また、皆さんがとても忙しいので詳しい事も聞けずにいたのですが、たまたま、業後の跡片付けを一緒にする機会があり、わからない事をその方に質問しながら作業をしていたとき、本人から話しかけてくださいました。

「実は、自分は高次脳機能障害を持っています。事故で脳に大きな怪我をしたのが原因です。最初は、言葉もまともに話すことができませんでしたが、リハビリのおかげで、1対1とか1対2位であれば、人とのコミュニケーションが取れるようになりました。でも、字も読めなくなったし、人の名前も覚えられないし、大勢の人がいる場所では混乱してしまってコミュニケーションも取れないです。テレビも、いろんな音が一度に発せられるのでわけがわかりません。」という話をしてくれました。

「ある程度回復してからは、いろんな事ができなくなっているのに、自分が障害を持ったという事が理解できなかったし、過去の自分への強いこだわりがあって大変だった。でも、自分を支援してくれた関係者や、この職場に入ってからは、やっぱり名前は憶えられていないけど、ここの相談員の人が関わってくれているおかげで、自分の障害について理解できるようになって、少しずつだけど、今の自分を受け入れることもできるようになってきた。だから、あなたも、頑張ってください」と。

たった1週間、その部署でうろちょろしていた私に、そういう話をしてくださったことだけでなく、お話の内容もものすごく心に響きました。

本当に、絶対に、いい社会福祉士になりたいと、改めて思いました。

その方が、「自分のダンナさんが、突然、高次脳機能障害になっちゃった人のマンガがありますよ。家族が、自分のために読んでくれました。題名とかもわからないけど・・・。もし、調べてわかるのだったら、読んでみたらいいかも」と教えてくれたので、調べて見つけました!

 

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 病気で、ダンナさんが高次脳機能障害になってしまった奥さんと娘さんの苦労がとても分かりやすく、よく考えたらとても重い内容のことを明るく描かれている漫画でした。

この障害は、身体障害や知的障害に比べると、ちょっと関わっただけでは分かりずらいという点で難しいのだな、ということが理解できました。

連休で、少し時間があったので、他にもちょっと読んでみました。

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 障害を持ってしまった本人による本というのも、とても勉強になります。

「生まれつきではなく、後から障害を持ってしまった場合、本人への支援ももちろん大切なのかもしれないけど、その人と生活で関わる人の支援もすごく大切だと思います。本人と多くの時間を過ごす人達が、障害を理解できなかったり、受け入れることができないと、どんなに本人がリハビリとかを頑張っても、なかなかうまくいかない。自分は、家族が理解してくれて、同じ障害を持った人の集まりとかに自分を連れて行ってくれたりと色々してくれたからよかった」という言葉。

社会福祉士の支援は、本当に深く広く物事を見れなくてはならないのだ、と実感できました。

たまたま、気分転換に読んでいた小説。

この小説では、親子関係についての考え方に触れられて、記憶に残しておきたいなぁ。

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 5月も現場研修!

月曜日からまたガンバルゾ!!